薩長同盟(読み)サッチョウドウメイ

デジタル大辞泉 「薩長同盟」の意味・読み・例文・類語

さっちょう‐どうめい〔サツチヤウ‐〕【薩長同盟】

慶応2年(1866)薩摩長州両藩の間に結ばれた同盟坂本竜馬中岡慎太郎仲介し、西郷隆盛木戸孝允らが締結倒幕運動進展の基盤となった。薩長盟約薩長連合

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共同通信ニュース用語解説 「薩長同盟」の解説

薩長同盟

1866年1月、土佐藩坂本龍馬と中岡慎太郎らの仲介で薩摩藩長州藩が結んだ軍事同盟幕府は64年の第1次長州征伐後、領地削減などを長州に命じたが応じなかったため、66年6月、第2次長州征伐を決行。しかし薩長同盟により戦況は長州が優勢となり、幕府の求心力が大きく低下する原因となった。

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精選版 日本国語大辞典 「薩長同盟」の意味・読み・例文・類語

さっちょう‐どうめいサッチャウ‥【薩長同盟】

  1. さっちょうれんごう(薩長連合)

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百科事典マイペディア 「薩長同盟」の意味・わかりやすい解説

薩長同盟【さっちょうどうめい】

1866年薩摩(さつま)鹿児島藩と長州藩との間に結ばれた同盟。第1次長州征伐までは薩長両藩はことごとく反目し合っていたが,鹿児島藩で尊攘派台頭,長州藩でも高杉晋作らが両藩協力の利を悟った後は両藩指導層の接近は急速に進み,坂本竜馬中岡慎太郎の周旋で長州の木戸孝允と薩摩の西郷隆盛小松帯刀とが京都で会見し,6ヵ条からなる盟約を結んだ。これにより倒幕運動は大きく進んだ。
→関連項目グラバー品川弥二郎尊王攘夷運動大政奉還萩藩明治維新

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改訂新版 世界大百科事典 「薩長同盟」の意味・わかりやすい解説

薩長同盟 (さっちょうどうめい)

1866年(慶応2)薩摩藩と長州藩との間で結ばれた軍事同盟。薩長連合ともいう。66年6月5日に第2次長州征伐の総攻撃の命が下ったが,それより先の正月21日には坂本竜馬,中岡慎太郎の熱心な周旋で,薩摩藩の小松帯刀,西郷隆盛と長州藩の桂小五郎(木戸孝允)との代表間で長州再征の対処案6ヵ条が締結された。この同盟案によって薩摩藩は幕府の征長を背後から妨げ,一方長州藩は〈武備恭順〉を唱える高杉晋作や桂らが挙藩奮戦したので幕兵は諸所に敗れ,形勢非なるうちに将軍徳川家茂が大坂城中で没したので,長州と和して9月撤兵した。この第2次長州征伐の失敗で幕威は地に落ち,薩長二大雄藩の盟約は一路倒幕に前進する。
倒幕運動
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「薩長同盟」の意味・わかりやすい解説

薩長同盟
さっちょうどうめい

薩長和解連合ともいわれる討幕のための薩摩,長州両藩の盟約。文久3 (1863) 年8月,薩摩藩の公武合体論に押され朝廷に対する支配権を失った長州藩は,以後列国艦隊による砲撃,幕府征長軍の攻撃を受けて降伏し,藩主以下朝譴をこうむった。しかし,薩摩藩内に討幕派が台頭し,また幕府の薩長討伐計画が漏れるに及び,薩長両藩は土佐藩出身の坂本龍馬らの仲介のもとにこれまでの対立反目を解消し,慶応2 (66) 年1月,討幕のため提携の約を結んだ。京都の薩摩藩邸で薩摩藩側から小松帯刀西郷隆盛,長州藩側から桂小五郎 (→木戸孝允 ) らがそれぞれ代表として会見した。この際の攻守同盟に基づき,長州藩は第2次幕長戦争に勝利を収めた。

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防府市歴史用語集 「薩長同盟」の解説

薩長同盟

 1866年に薩摩藩[さつまはん]と長州藩[ちょうしゅうはん]が結んだ、江戸幕府をたおすための同盟です。坂本龍馬[さかもとりょうま]が仲立ちし、長州藩の木戸孝允[きどたかよし]、薩摩藩の西郷隆盛[さいごうたかもり]・大久保利通[おおくぼとしみち]らが会談してできました。

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とっさの日本語便利帳 「薩長同盟」の解説

薩長同盟(薩長盟約)

一八六六年、それまで対立関係にあった薩摩藩と長州藩の間で結ばれた同盟。土佐藩の坂本竜馬、中岡慎太郎の仲介で、西郷隆盛、小松帯刀(薩摩)と木戸孝允(長州)が京都で会見し、幕府との戦に際しての協力関係をうたった六か条を結んだ。これにより討幕運動は一大前進を遂げた。

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