藁本(読み)かさもち

精選版 日本国語大辞典 「藁本」の意味・読み・例文・類語

かさ‐もち【藁本】

  1. 〘 名詞 〙 セリ科多年草。昔、中国から渡来し、栽培された。茎は紫色を帯び、直立して高さ一メートルぐらいになり、よく分枝する。葉は羽状複葉の先のとがった卵形で、縁に鋸歯(きょし)のある小葉に分かれる。夏、花柄の上にさらに柄をかさ状にのばし、白色小花を多数つける。根茎頭痛かぜ薬に用いる。ささはそらし。こうほん。〔本草和名(918頃)〕

こう‐ほんカウ‥【藁本】

  1. 〘 名詞 〙 植物かさもち(藁本)」の古名。また、その根茎を乾燥したもの。漢方では頭痛・風邪薬に用いる。〔言経卿記‐天正一五年(1587)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「藁本」の解説

藁本 (カサモチ・コウホン)

学名Nothosmyrnium japonicum
植物。セリ科の多年草,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の藁本の言及

【カサモチ】より

…花序や小花序の基部には小総苞片がある。根茎の乾燥したものを藁本(こうほん)と呼び薬用にするが,漢方の藁本はセリ科の別種Ligusticum sinense Oliv.である。【村田 源】。…

※「藁本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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