藤原嬉子(読み)ふじわらのきし

朝日日本歴史人物事典 「藤原嬉子」の解説

藤原嬉子

没年万寿2.8.5(1025.8.30)
生年寛弘4.1.5(1007.1.26)
平安中期,敦良親王(後朱雀天皇)の尚侍,後冷泉天皇の母。藤原道長源倫子の娘。長和4(1015)年,従三位。寛仁2(1018)年尚侍となり,翌3年に着裳。治安1(1021)年,東宮敦良親王に入る。万寿2(1025)年には病を患いつつも,父道長の期待にこたえて親仁親王(後冷泉天皇)を出産し,摂関家権勢の維持拡大に寄与した。出産後まもなく没したときの道長の悲嘆は大変なものであったという。同年,正一位追贈。寛徳2(1045)年には,後冷泉天皇即位に伴って皇太后を追贈された。

(西村さとみ)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「藤原嬉子」の解説

藤原嬉子 ふじわらの-きし

1007-1025 平安時代中期,敦良(あつなが)親王(後朱雀(ごすざく)天皇)の妃。
寛弘(かんこう)4年1月5日生まれ。藤原道長の娘。母は源倫子。従三位,尚侍となり,治安(じあん)元年(1021)東宮にはいる。親仁(ちかひと)親王(後冷泉(ごれいぜい)天皇)を生んでまもなく,万寿2年8月5日死去。19歳。贈正一位。後冷泉即位により皇太后をおくられた。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「藤原嬉子」の解説

藤原嬉子 (ふじわらのきし)

生年月日:1007年1月5日
平安時代中期の女性。東宮敦良親王(後朱雀天皇)の妃
1025年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android