20世紀日本人名事典 「藤原松三郎」の解説
藤原 松三郎
フジワラ マツサブロウ
- 生年
- 明治14(1881)年2月14日
- 没年
- 昭和21(1946)年10月12日
- 出生地
- 三重県津
- 学歴〔年〕
- 東京帝大理科大学数学科〔明治38年〕卒
- 学位〔年〕
- 理学博士〔大正3年〕
- 経歴
- 大学院に進み、第一高等学校講師から明治40年教授。ドイツ、フランスに留学し、44年帰国、東北帝大理科大学教授となった。昭和17年定年退官、名誉教授。この間方程式の“根の領域”の研究、“羃級数の算術的研究”に業績をあげ、林鶴一博士と欧文「東北数学雑誌」を発刊した。解析学に関する論文は数多く、晩年は和算史の研究に力を注いだ。20年戦災で福島市に移住。著書に「代数学」(2巻)「微分積分学」(2巻)「行列及び行列式」「明治前日本数学史」(全5巻)「西洋数学史」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報