新撰 芸能人物事典 明治~平成 「藤木悠」の解説
藤木 悠
フジキ ユウ
- 職業
- 俳優
- 本名
- 鈴木 悠蔵(スズキ ユウゾウ)
- 生年月日
- 昭和6年 3月2日
- 出身地
- 東京府 荏原郡荏原町(東京都 品川区)
- 学歴
- 同志社大学文学部〔昭和29年〕卒
- 経歴
- 昭和29年東宝第六期ニューフェイスに合格して専属となり、映画「魔子恐るべし」で本格デビュー。正統派二枚目スターとして出発し、稲垣浩「続宮本武蔵・一乗寺の決闘」、黒沢明「蜘蛛巣城」「どん底」、小津安二郎「小早川家の秋」などに出演。31年「イカサマ紳士録」で競馬の予想屋役を主演して以来コミカルな役柄にも個性を発輝、36年からは高島忠夫とのコンビで「サラリーマン弥次喜多道中」などの一連の〈サラリーマン〉シリーズで活躍した。49年フリーとなる。テレビの刑事ドラマ「Gメン’75」では飄々として温かみのある山田刑事役を好演するなど、映画・テレビを中心に脇役として味のある演技をみせた。芸能界きっての酒豪として有名で、63年糖尿病と診断されてからは健康管理に努め、著書「夫婦愛・糖尿病が教えてくれたこと」を刊行。平成17年講演後に階段で転倒して右足を骨折、入院先の病院で手術後に肺塞栓症を起こして急逝した。主な出演作に映画「みみずく説法」「貸間あり」「人も歩けば」「がめつい奴」「キングコング対ゴジラ」「がんばれ!若大将」「時代屋の女房」「植村直己物語」「大誘拐 RAINBOW KIDS」「北の零年」(遺作)、テレビ「バーディ大作戦」「青春とはなんだ」「柳生あばれ旅」「大地の子」などがある。
- 没年月日
- 平成17年 12月19日 (2005年)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報