20世紀日本人名事典 「藤本能道」の解説
藤本 能道
フジモト ヨシミチ
- 生年
- 大正8(1919)年1月10日
- 没年
- 平成4(1992)年5月16日
- 出生地
- 東京・大久保
- 学歴〔年〕
- 東京美術学校(現・東京芸術大学)工芸科〔昭和16年〕卒,文部省工芸技術講習所(陶芸)修了
- 主な受賞名〔年〕
- 日本陶磁協会金賞〔昭和31年〕,ジュネーブ国際展銀賞〔昭和40年〕,勲二等旭日重光章〔平成3年〕
- 経歴
- 昭和22年新匠工業会に参加。30年頃前衛陶器の走泥社や絵画のモダン・アート協会で活躍。のち色絵磁器を得意とし、陶筥、花壺、大皿などを作る。富本憲吉、加藤土師萌に師事したが、師とはまた違う別な色絵の美しい世界をきりひらいてきた。陶芸家には稀な抜群の絵画的描写力をもち、花鳥風月に秀でた。31年京都市立美大講師となり、助教授を経て、37年東京芸大助教授、45年教授。60年〜平成元年学長。48年青梅に転居、西多摩が“陶芸の里”となる端緒となった。61年人間国宝に認定された。著書に「やきもの絵付十二ケ月」「藤本能道作品集」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報