藻井(読み)そうせい(その他表記)zǎo jǐng

改訂新版 世界大百科事典 「藻井」の意味・わかりやすい解説

藻井 (そうせい)
zǎo jǐng

中国古建築に用いられる装飾的な天井で,日本の格天井(ごうてんじよう)や折上小組(おりあげこぐみ)格天井の類よりいっそう複雑で装飾的なもの。一般に正方形,八角形または円形で,間に各種の文様彫刻・彩色や斗栱(ときよう)を施す。なかには周囲に天宮楼閣を配したり,中央に宝珠を加えた竜や楼閣をつるすものもある。雲岡や敦煌の石窟内部のほか,木造では独楽寺観音閣(天津市薊県)などが古く,故宮太和殿や天壇皇穹宇は豪華な実例
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 田中 項目

普及版 字通 「藻井」の読み・字形・画数・意味

【藻井】そう(さう)せい

水藻模様を画いた天井。魏・何晏〔景福殿の賦〕繚(めぐ)らすに井を以てし、むに(さいそ)(雕りこんで五采を施す)を以てす。

字通「藻」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む