格天井(読み)ゴウテンジョウ

デジタル大辞泉 「格天井」の意味・読み・例文・類語

ごう‐てんじょう〔ガウテンジヤウ〕【格天井】

木を格子に組んで、それに板を張った天井

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精選版 日本国語大辞典 「格天井」の意味・読み・例文・類語

ごう‐てんじょうガウテンジャウ【格天井・合ガフ天井】

  1. 格天井〈京都府 二条城黒書院〉
    格天井〈京都府 二条城黒書院〉
  2. 〘 名詞 〙 天井のかたち一つ。一メートルぐらいの間隔方形に組んだ木の上に板を張った天井。〔書言字考節用集(1717)〕

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百科事典マイペディア 「格天井」の意味・わかりやすい解説

格天井【ごうてんじょう】

太い木を井桁(いげた)状に組み,上に板を張った天井。この組木格縁(ごうぶち),その間を格間(ごうま)という。格間が小規模の格天井になったものを小組格天井,天井の中央部を一段高くしたものを折上格天井という。
→関連項目天井

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家とインテリアの用語がわかる辞典 「格天井」の解説

ごうてんじょう【格天井】

角材を格子に組み、その上に板を張った天井。寺院建築書院造りなどで、格式の高い部屋に用いる。格子状の組み木を格縁(ごうぶち)、組み木で囲まれた正方形部分を格間(ごうま)という。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「格天井」の意味・わかりやすい解説

格天井
ごうてんじょう
coffered ceiling

建築用語。格間によって形成された天井。正方形,もしくは八角形区画を,石組み漆喰木材によって分割する。各区分を格間,その縁を格縁という。格間は無飾の場合もあるが,多く絵画,装飾文様で飾られる。日本建築では社寺あるいは高級な書院造に用いる。

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世界大百科事典(旧版)内の格天井の言及

【社寺建築構造】より

…これは,組物の上に渡された横木や梁を枠とするから,軸組みの構造と密接に関係する。しかし平安後期から,堂内に低い天井を張りつめるようになり,1m角くらいに区切った格天井(ごうてんじよう)ができる。格天井は上の野梁から釣り下げられ,構造とは無関係のものになる。…

【天井】より

…いわば構造材に支配された天井で,民家に見られる2階床をささえるための根太(ねだ)を露出させた〈根太天井〉も同系列に属する。もう一つは〈格(ごう)天井〉〈小組格天井〉〈棹縁天井〉の類で,これらは上の梁からつり下げられたいわゆる吊天井で,上部の構造材はすべて天井に隠されてしまって下からは見えない。上部構造とは基本的に無縁な天井である。…

※「格天井」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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