デジタル大辞泉 「藻」の意味・読み・例文・類語
も【藻】
[類語]緑藻・緑藻植物・紅藻・紅藻植物・褐藻・



に作り、
(巣)(そう)声。
は細い木の枝を組み、あやなす意。〔説文〕一下に「水艸なり」とし、重文として
を録する。
が通行の字である。水藻の文様のような美しさから、藻麗の意となり、文彩・文章に関して、文藻・才藻という。
毛(も)、一に云ふ、毛波(もは) 〔名義抄〕
モ・モハ・ウルハシ・マダラカニ/
ニギメ/滑
アラメ/凝
コルモハ・ココロフド/
馬
ナノリソ 〔字鏡集〕
モ・ハモ・ウルハシ・マダラカニ
▶・藻詠▶・藻火▶・藻雅▶・藻絵▶・藻
▶・藻
▶・藻鑑▶・藻鏡▶・藻玉▶・藻絢▶・藻采▶・藻思▶・藻質▶・藻
▶・藻舟▶・藻
▶・藻仗▶・藻飾▶・藻縟▶・藻井▶・藻
▶・藻文▶・藻抃▶・藻密▶・藻麗▶・藻
▶・藻練▶・藻朗▶
藻・詠藻・睿藻・華藻・海藻・
藻・綺藻・魚藻・玉藻・芹藻・珪藻・才藻・采藻・詞藻・辞藻・縟藻・水藻・井藻・盛藻・
藻・天藻・徳藻・品藻・
藻・浮藻・風藻・文藻・黼藻・鳳藻・緑藻・麗藻出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
植物学上では藻類に属する植物群をさすが、一般には水生の顕花植物などに対しても用いられる。語源的には、水の流れに身を任せて柔らかに動く、陸上植物に似た水生植物を中心として使われたものと思われる。顕花植物のアマモ、スガモなどがその例である。これに対して、陸上植物とは形態の異なる海藻には、ワカメ、アラメ、ヒロメ(コンブの古名)などのように「め」(布)の語が用いられてきた。
[新崎盛敏]
水草類の総称。藻葉(もは)、藻草(もぐさ)ともいう。上代文学の用例をみると、「川藻」など淡水のものもあるが、海藻類が圧倒的に多く、「め」は海藻の意であり、「浜菜」「磯(いそ)の草」なども海浜に関連する。「玉藻」「斎(い)つ藻」は美称であり、「沖つ藻」「辺(へ)つ藻」は藻のある場所からの呼称である。「め」の類には、「わかめ」「あらめ」「ひろめ」「にきめ」などがある。「あしつき」「なのりそ(ホンダワラ)」「なはのり」「みる(海松)」なども藻類である。『万葉集』巻二の「つのさはふ 石見(いはみ)の海の 言(こと)さへく 辛(から)の崎なる 海石(いくり)にそ 深海松生(ふかみるお)ふる 荒磯(ありそ)にそ 玉藻は生ふる 玉藻なす なびき寝し児(こ)を 深海松の 深めて思へど……」(柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ))、などにその用法がうかがわれる。『古今集』には、「藻」「玉藻」「藻屑(もくず)」「浮きめ」「海松め」「磯菜」「ねぬなは(ジュンサイ)」などの用例があり、恋一「沖辺(おきへ)にも寄らぬ玉藻の波の上に乱れてのみや恋ひわたりなむ」、恋三「みるめなき我が身をうらと知らねばや離(か)れなで海人(あま)の足たゆく来る」(小野小町(おののこまち))など、「玉藻」や「海松め」(「見る目」と懸けることが多い)などは歌語として頻用されるようになった。また、恋五「海人の刈る藻に住む虫のわれからと音をこそ泣かめ世をば恨みじ」(藤原直子)により、「海人の刈る藻に住む虫」は、自分から招いた不運という意に用いられるようになった。「藻塩(もしほ)」は『万葉集』以来の歌語であるが、『源氏物語』には「海人の焚(た)く藻」「藻塩」「藻塩草」「藻屑」などがみえ、「裳(も)」に「藻」を懸ける修辞もあり、また、「浮きめ」「長め」「海松め」なども懸詞(かけことば)を伴って用いられている。季題は、「わかめ」「ひじき」「もづく」「みる」「のり」などいずれも春。「なのりそ」「こんぶ」など夏。季節のまたがるものもある。
[小町谷照彦]
水中に生えている植物。もともと水生生活をする藻類だけでなく,陸上植物から水生に変わったアマモやキンギョモなどの顕花植物,サンショウモやミズニラなどのシダ植物,マリゴケなどのコケ植物も漠然とまとめて呼ぶ。
執筆者:堀田 満
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
…海産植物のうちプランクトン以外の定着性のもので,日本では古くから食用にされ,親しまれてきた種類も少なくない。海藻はseaweedまたはmarine algaに当たり,海に生育する葉・茎・根の区別が明りょうでない隠花植物の総称である。分類上は緑藻,褐藻および紅藻が主体である。…
※「藻」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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