漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典の解説 かっこうしょうきさん【藿香正気散】 漢方薬の一つ。生薬(しょうやく)の白朮(びゃくじゅつ)、半夏(はんげ)、茯苓(ぶくりょう)、厚朴(こうぼく)、大棗(たいそう)、陳皮(ちんぴ)、桔梗(ききょう)、藿香(かっこう)、大腹皮(だいふくひ)、生姜(しょうきょう)、白芷(びゃくし)、蘇葉(そよう)、甘草(かんぞう)などを含む。宋(そう)代の医学書『和剤局方(わざいきょくほう)』などに処方が示されている。夏風邪(かぜ)、食欲不振、下痢、嘔吐(おうと)などに用い、夏場に以上のような症状がでて倦怠(けんたい)感がともなうとき、とくに有効とされる。胃腸の弱い人がおもな対象。 出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報