藿香正気散(読み)かっこうしょうきさん

精選版 日本国語大辞典 「藿香正気散」の意味・読み・例文・類語

かっこう‐しょうきさんクヮクカウシャウキサン【&JISEE64;香正気散】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「藿香」はかおりぐさ ) 粉薬の名。疲労回復に、あるいは頭痛止めに用いたものと思われる。
    1. [初出の実例]「小女阿茶々所労之由申候間、藿香正気散一包与之」(出典:言継卿記‐天文一七年(1548)正月二七日)

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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典 「藿香正気散」の解説

かっこうしょうきさん【藿香正気散】

漢方薬の一つ。生薬(しょうやく)白朮(びゃくじゅつ)半夏(はんげ)茯苓(ぶくりょう)厚朴(こうぼく)大棗(たいそう)陳皮(ちんぴ)桔梗(ききょう)藿香(かっこう)大腹皮(だいふくひ)生姜(しょうきょう)白芷(びゃくし)蘇葉(そよう)甘草(かんぞう)などを含む。宋(そう)代の医学書『和剤局方(わざいきょくほう)』などに処方が示されている。夏風邪(かぜ)、食欲不振、下痢嘔吐(おうと)などに用い、夏場に以上のような症状がでて倦怠(けんたい)感がともなうとき、とくに有効とされる。胃腸の弱い人がおもな対象。

出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報

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