藿香(読み)カワミドリ

デジタル大辞泉 「藿香」の意味・読み・例文・類語

かわ‐みどり〔かは‐〕【藿香】

シソ科多年草山地に生え、高さ約1メートル。全体に香りが強い。茎は四角柱、葉は心臓形で縁にぎざぎざがある。8~10月花穂を出して唇形紫色小花をつける。漢方で葉を乾燥したものを藿香かっこうといい、薬用にする。

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精選版 日本国語大辞典 「藿香」の意味・読み・例文・類語

かわ‐みどりかは‥【&JISEE64;香】

  1. 〘 名詞 〙 シソ科の多年草。日本の各地および朝鮮、中国の山野に生える。茎は方形で高さ五〇~一〇〇センチメートル。全体に芳香がある。葉は短柄をもち対生。卵状心臓形で先端がとがり、縁がややちぢれる。下面は短毛を密布。夏から秋にかけ、茎頂に長さ五~一五センチメートルの花穂を出し、青紫色の小花を多数つける。漢方では茎や葉を乾燥してかぜ薬嘔吐(おうと)止め、興奮剤などに用いる。漢名、藿香(かっこう)。〔本草和名(918頃)〕

かっ‐こうクヮクカウ【&JISEE64;香・霍香】

  1. 〘 名詞 〙 植物かわみどり(藿香)」の漢名。医薬品薫物原料として用いられる。
    1. [初出の実例]「合霍香弐斤捌両 法物」(出典:大安寺伽藍縁起并流記資財帳‐天平一九年(747))

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動植物名よみかた辞典 普及版 「藿香」の解説

藿香 (カワミドリ・ガクコウ)

学名Agastache rugosa
植物。シソ科の多年草,薬用植物

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