白朮(読み)ビャクジュツ

デジタル大辞泉 「白朮」の意味・読み・例文・類語

びゃく‐じゅつ【白×朮】

キク科植物のオケラやオオバナオケラの根茎漢方健胃利尿薬などに用い、屠蘇散とそさん蚊やりなどの材料ともする。

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精選版 日本国語大辞典 「白朮」の意味・読み・例文・類語

びゃく‐じゅつ【白朮】

  1. 〘 名詞 〙(おけら)の若い根の外皮を取り除いた生薬(しょうやく)。芳香性健胃薬や白散(びゃくさん)などに用いる。〔異制庭訓往来(14C中)〕

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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典 「白朮」の解説

びゃくじゅつ【白朮】

漢方薬に用いる生薬(しょうやく)の一つ。「朮」ともいう。キク科オケラの若い根の外皮を取り除き乾燥したもの。健胃利尿解熱鎮痛などの作用がある。五十肩肩こり神経痛に効く二朮湯(にじゅつとう)虚弱体質胃腸炎貧血に効く人参養栄湯(にんじんようえいとう)胃アトニー胃腸虚弱に効く半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)などに含まれる。

出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報

動植物名よみかた辞典 普及版 「白朮」の解説

白朮 (オケラ)

学名Atractylodes japonica
植物。キク科の多年草,園芸植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の白朮の言及

【オケラ】より

…キク科で東アジアに数種が特産するオケラ属の多年草。万葉集の中にウケラとして歌われていたり,大晦日に京都の八坂神社で行われる白朮(おけら)参りの行事でも有名である。本州から四国,九州,朝鮮半島,中国東北部に分布し,日当りの良い乾いた山野の草原に生えている。…

※「白朮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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