中井英夫(ひでお)が塔晶夫(とうあきお)の名で発表した長編推理小説。1964年(昭和39)刊。二つの連続密室殺人事件が発生し、それを関係者たちがそれぞれ四つの解釈を施し、8種類のトリックを推理するという構成で、フィルポッツ、バン・ダイン、ノックス、クリスティ、ディクスン・カー、小栗(おぐり)虫太郎などのトリックが縦横に引用されて推理趣味と洒落(しゃれ)にあふれている。読む側が内外の推理小説に通じていれば、それだけさらにおもしろく読める作品で、作者自身はアンチ・ミステリー、反推理小説とよんでいる。本格推理小説を逆手にとったユニークなパロディー。題名はバレリーの詩からとられている。
[厚木 淳]
『『虚無への供物』(講談社文庫)』
2月17日。北海道雨竜郡幌加内町の有志が制定。ダイヤモンドダストを観察する交流イベント「天使の囁きを聴く集い」を開く。1978年2月17日、同町母子里で氷点下41.2度を記録(非公式)したことにちなむ...