日本歴史地名大系 「虻田鉱山」の解説 虻田鉱山あぶたこうざん 北海道:胆振支庁虻田町虻田村虻田鉱山虻田町市街から赤(あか)川に沿って北東一・五キロ上流、字三豊(みとよ)にあった鉱山。鉄鉱・硫化鉄・硫黄を産出した。地質は新第三紀中新世の両輝石安山岩、火山角礫岩・凝灰岩などからなり、この上は第四紀のローム層によって覆われている。鉱脈は硫化鉄・硫黄・褐鉄に分けられ、鉱石は針鉄鉱を主体とし、加水赤鉄鉱を伴う。北海道の鉄資源の主流である沼鉄鉱が最も早く発見された鉱山で、明治二五年(一八九二)黒田勇橘が褐鉄鉱の鉱床を発見した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by