① 口脚目シャコ科の甲殻類の総称。またはその一種。北海道以南の浅海に分布し、砂泥地に穴を掘ってすむ。シャコは体長約一五センチメートル。エビに似るが、平たく、腹部が幅広い。五対のあしのうち第二胸脚は鎌(かま)状で大きく、魚など餌動物を捕えるのに役立つ。頭には大小二対の触角があり、頭胸部あたりまでは甲でおおわれる。尾節は大きな板状で穴掘りに適する。全体に淡褐色で背面には縦に四条の紅色の線があるが、ゆでると紫褐色になる。肉は美味で、鮨(すし)の種などにする。《 季語・夏 》 〔和漢三才図会(1712)〕