螺子(読み)ネジ

デジタル大辞泉 「螺子」の意味・読み・例文・類語

ねじ〔ねぢ〕【螺子/捻子/捩子/螺旋】

《動詞「ね(捩)づ」の連用形から》
円筒円錐の面に沿って螺旋らせん状の溝を切ったもの。溝を外面に切ったものを雄ねじ、それにはまり合うように内面に切ったものを雌ねじという。物を締めつけるのに用いる。
ぜんまいを巻く装置。また、ぜんまい。
[類語]雄螺子雌螺子木螺子ボルトビスナット

ら‐し【×螺子】

ねじ。

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精選版 日本国語大辞典 「螺子」の意味・読み・例文・類語

ねじねぢ【螺子・捻子・捩子・螺旋】

  1. 〘 名詞 〙 ( 上一段活用動詞「ねじる(捩)」の連用形の名詞化 )
  2. 物をしめつけるのに用いる、螺旋(らせん)状の溝のあるもの。また、その溝。外側に溝のある丸棒状のものを雄ねじ、内側に溝があるものを雌ねじという。〔和英語林集成(初版)(1867)〕
  3. 水道の栓、電灯のスイッチ、時計のぜんまいを巻く部分など、螺旋状またはねじるような仕組みになった箇所。また、その仕組み。
    1. [初出の実例]「夜は螺旋(ネヂ)を弛めて火を点ずれば」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一)
  4. ねじくぎ(螺子釘)」の略。

ら‐し【螺子】

  1. 〘 名詞 〙 ねじ。

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世界大百科事典(旧版)内の螺子の言及

【ねじ】より

…この円筒表面のつる巻線に沿って,断面の一様な突起をつけた品物(部品)を総称してねじという。螺子(らしとも読む),捻子,捩子などの字があてられ,スクリューということもある。 ねじはあらゆる分野で大量に使用されており,その用途は,機械や構造物の部分どうしを強固に結合するための締結用(ボルト,ナット,木ねじなど),回転運動を直線運動に変換する運動用(工作機械の送りねじ,親ねじなど),微細な位置決め(デバイダーやコンパスの開きの調節など),微小寸法の拡大・指示(マイクロメーターのスピンドルなど),大きな力を発生させる倍力用(ジャッキ,万力など)に大別される。…

※「螺子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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