行当る(読み)ユキアタル

デジタル大辞泉 「行当る」の意味・読み・例文・類語

ゆき‐あた・る【行(き)当(た)る】

[動ラ五(四)]
進んでいって、ものにぶつかる。いきあたる。「まっすぐ行くと郵便局に―・る」
むずかしい事態に直面する。また、対処する方法がなく窮する。行きづまる。いきあたる。「困難に―・る」
[類語]当たるぶつかる衝突突き当たる激突

いき‐あた・る【行(き)当(た)る】

[動ラ五(四)]ゆきあたる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「行当る」の意味・読み・例文・類語

ゆき‐あた・る【行当】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 進んで行って、物に突き当たる。物にぶつかる。いきあたる。
    1. [初出の実例]「しうと太郎と互にゆきあたって」(出典:虎明本狂言・雁盗人(室町末‐近世初))
  3. 物事に直面する。当面する。いきあたる。
    1. [初出の実例]「又買(かい)かかりするも胸筭用すれば、ゆきあたってさのみは違ひなし」(出典浮世草子・嵐無常物語(1688)下)
  4. 対処すべき方法がなくなって困る。方法に窮する。ゆきづまる。いきあたる。
    1. [初出の実例]「行当ってほうど迷惑致す所に」(出典:虎寛本狂言・惣八(室町末‐近世初))

いき‐あた・る【行当】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 進んで行って、つき当たる。また、問題などにぶつかる。
    1. [初出の実例]「推とせうか敲とせうかと案じて入てをりて、人にいきあたりて、しばられたぞ」(出典:京大本湯山聯句鈔(1504))
  3. 物事が処理できなくて困る。窮する。
    1. [初出の実例]「今いきあたって、めいわくじゃと云」(出典:天理本狂言・人を馬(室町末‐近世初))

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