デジタル大辞泉 「突当る」の意味・読み・例文・類語 つき‐あた・る【突(き)当(た)る】 [動ラ五(四)]1 進んで行ってものに勢いよく当たる。衝突する。ぶつかる。「車が電柱に―・る」2 それより先へ進めないところに行きつく。「―・って右に曲がる」3 思いがけない問題や障害に出会う。「難問に―・る」[類語]当たる・ぶつかる・衝突・行き当たる・激突 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「突当る」の意味・読み・例文・類語 つき‐あた・る【突当】 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙① 行きあってぶつかる。衝突する。ぶつかる。ゆきあたる。[初出の実例]「只是不二敢唐突(〈注〉ツキアタル)一」(出典:小説奇言(1753)一)② 道を進んで、これ以上進めない所まで来る。行き着く。行きづまる。[初出の実例]「木母寺につきあたりたる時雨哉」(出典:俳諧・七番日記‐文化一一年(1814)一一月)「大手町を突き当って薬師町へ曲がる角の所で」(出典:坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉一〇)③ 思いがけないことに出会う。また、困難な問題に直面する。[初出の実例]「些やそっとの困難は此方から衝撞(ツキアタ)っても見たい位」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉一〇)④ 人に手荒く対する。無愛想にする。[初出の実例]「あたり処(どこ)がねへといって、親に突当(ツキアタ)りゃアがることもねへ」(出典:人情本・春色辰巳園(1833‐35)四)⑤ 富くじ、入札(いれふだ)などの当たり札を突いて、当たりとなる。[初出の実例]「人に召(めし)つかはれし下女札に突当(ツキアタリ)て四匁にて家持となれり」(出典:浮世草子・日本永代蔵(1688)一)⑥ 思いあたる。符合する。[初出の実例]「それを読んだ時、礑(はた)と自分の身の上に突き当ったやうな」(出典:父の婚礼(1915)〈上司小剣〉一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例