行津村(読み)なめつむら

日本歴史地名大系 「行津村」の解説

行津村
なめつむら

[現在地名]猪苗代町磐根いわね

新在家しんざいけ村の西、磐梯山南麓の平坦部に位置し、南西桜川さくらがわ村。川西組に属した。「新編会津風土記」に「この村昔神田某と云者領知せし」とみえ、蘆名家譜代の臣神田助六郎季運の所領であったと伝える。文禄三年(一五九四)の蒲生領高目録では猪苗代郡のうちに滑津とみえ、高一一六石余。文化一五年(一八一八)の村日記では高二五六石余。本村の北西方、土田はにた新田村との間に端村ふくろ新田がある。「新編会津風土記」によると家数は本村九・袋新田一。ただし袋新田の民家は土田新田村に居を移したとの注がある。鎮守は稲荷神社。地内大悲堂は子安観音を祀り、猪苗代三十三観音の第二九番札所。

行津村
なめづむら

[現在地名]小高町行津

下浦しもうら村の西に位置し、滑津とも記す。初め標葉しねは郷に属し、正保郷帳では標葉郡内として田方一九二石余・畑方二三石余。明暦二年(一六五六)から小高郷の所属となる(奥相志)。同年の高四四七石余(相馬藩政史)元禄郷帳では滑津村とみえ高三一〇石余。なお元禄検地高は四四四石余、ほかに新田四三石余がある(奥相志)。天明三年(一七八三)の家数二三、嘉永元年(一八四八)の家数一七(検地石高収納戸口等調)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android