行田村(読み)おくなだむら

日本歴史地名大系 「行田村」の解説

行田村
おくなだむら

[現在地名]松井田町行田

碓氷郡新堀にいぼり村の南にある。碓氷川右岸の段丘および妙義山から東方に延びる緩斜面上に展開し、古碓氷川によって形成された扇状地を占める。幾筋かの谷が扇状地面に刻まれているが、水を得ることができないので畑作を中心とした。縄文時代中期の土器大道南だいどうみなみより出土し、同所と村東むらひがしには終末期の古墳がある。

寛文郷帳・元禄郷帳・天保郷帳ともに甘楽かんら郡に載せるが、領主の旗本河田家の文書では大多数に碓氷郡と記される。寛文郷帳では田方(水旱両損)一一石余・畑方一八石余。天保九年(一八三八)の村明細帳(河田文書)によると甘楽郡に属し、高七五石、人数一一五。

行田村
なめだむら

[現在地名]下妻市二本紀にほんぎ

鬼怒きぬ川左岸にあり、北は今泉いまいずみ村。戦国期の成立と思われる覚(結城郡千代川村宗任神社蔵)に「なめたのかう」とある。元禄郷帳の村高は二六八石余、幕末は旗本坂部氏領二七一石余(各村旧高簿)鬼怒川沿いに行田河岸があり、幕末には河岸問屋株を野口伝衛門が有し、三〇〇文を上納していた(「河岸問屋株、冥加金書上並びに据置き願書写」宮田家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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