衛所(読み)エイショ(その他表記)Wei-suo; Wei-so

デジタル大辞泉 「衛所」の意味・読み・例文・類語

えい‐しょ〔ヱイ‐〕【衛所】

番兵を置いて守る所。また、その施設

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精選版 日本国語大辞典 「衛所」の意味・読み・例文・類語

えい‐しょヱイ‥【衛所】

  1. 〘 名詞 〙 番兵を置いて警備に当たらせる所。
    1. [初出の実例]「Garnison 〈略〉衛所」(出典:五国対照兵語字書(1881)〈西周〉)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「衛所」の意味・わかりやすい解説

衛所
えいしょ
Wei-suo; Wei-so

中国,明代の兵制。明では兵士となる者は,軍戸として兵部の戸籍に編入され,世襲的に軍戸から補充して衛所に配属された。衛所は内外の各府州県の要害の地に分布し,1衛の兵士は原則として 5600人で,その長官の指揮使のもとに5の千戸所,その長の千戸のもとに 10の百戸所,さらに百戸 (112人の長) の下は2人の総旗 (50人の長) ,10人の小旗 (10人の長) に編制されていた。これらの衛所は各省都指揮使司 (都司) に統合され,各都司はまた中央の五軍都督府に統轄された。その全兵力は明初に 180万人にも達し,これに必要な軍餉 (ぐんしょう) は衛所内の兵士の分守分屯による軍屯で,自給自足の体制がとられた。しかし明の後半期には兵士の逃亡や軍屯の崩壊で有名無実の状態となった。

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