衣笠茸(読み)きぬがさたけ

精選版 日本国語大辞典 「衣笠茸」の意味・読み・例文・類語

きぬがさ‐たけ【衣笠茸】

〘名〙
① 担子菌類スッポンタケ科のキノコ。夏から秋に、各地の竹林や庭などの地上に生える。体は高さ一五~二五センチメートル、太さ二~三センチメートルになり、頭に鐘状の傘をかぶる。傘の表面にはハチの巣状のくぼみがあり、悪臭のある暗緑色粘液を満たす。傘の下端から白色レース状のマントをひろげ、裾は径一〇センチメートル以上に開く。食用になり、中国料理で「竹蓀(チュースン)」と呼び珍重する。こむそうだけ。
※書言字考節用集(1717)六「鬼葢 キヌガサタケ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「衣笠茸」の意味・読み・例文・類語

きぬがさ‐たけ【××茸】

スッポンタケ科のキノコ。夏から秋にかけ、竹林に多く生える。初めは球状で、伸びると高さ15~25センチ。柄の釣鐘状の頭部から周囲に白い網状の外被がかぶさる。頭部表面に粘液があり、悪臭を放つ。中国料理に用い、竹蓀チュースンという。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「衣笠茸」の解説

衣笠茸 (キヌガサタケ)

学名Dictyophora indusiata
植物。スッポンタケ科のキノコ

衣笠茸 (キヌガサタケ)

植物。ハラタケ科のキノコ。キツネノカラカサの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android