袋原村(読み)ふくろばらむら

日本歴史地名大系 「袋原村」の解説

袋原村
ふくろばらむら

[現在地名]仙台市袋原

前田まえだ村の東、名取川が広瀬川と合流した地点およびやや下流の名取川右岸の自然堤防上および後背湿地の平地上に立地する。南東から南は四郎丸しろうまる村ときゆうそん堀で、北西は名取川を隔てて郡山こおりやま村、北および北東は両川を隔てて日辺につぺ村と境を接する。正保郷帳に田三七貫八四三文・畑二〇貫七八一文、ほかに新田四一文とある。「封内風土記」によると戸数は六一。真言宗袋宝山徳袋とくたい寺は元禄年間(一六八八―一七〇四)仙台城下龍宝りゆうほう寺の宥誉の中興開山というが、のち植松うえまつ(現名取市)弘誓ぐぜい寺に合併して廃寺。字内寺うちでらの浄土真宗妙音山宝林ほうりん寺は文亀元年(一五〇一)開基と伝え、慶長年中(一五九六―一六一五)城下の称念しようねん(現新坂町)の道願の中興とされ、本尊阿弥陀如来(以上「封内風土記」など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android