精選版 日本国語大辞典 「袋持」の意味・読み・例文・類語
ふくろ‐もち【袋持】
〘名〙
② 特に、宿直物(とのいもの)などを入れた上刺袋(うわざしぶくろ)の類を持参する従者。
③ (大国主命が袋を負い従者として兄弟神の後についたという「古事記」の話からという) 何をしても人に遅れをとる者。
※古事記伝(1798)一〇「事功の人に後るる者を、世俗に袋持ちといふも」
※談義本・八景聞取法問(1754)一「又百人に壱人袋持(フクロモチ)と云てのがれる抔といふ」
⑤ (疱瘡にかからないと肌が美しいところから) 美人のことをいう。
※雑俳・桜の実(1767)七「したく金取って行のはふくろ持」
※賤者考(1855頃)「又浜の名は籠持ふくろ持手桶嚊などいふもあり」
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