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補体結合反応 ほたいけつごうはんのうcomplement fixation reaction

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

補体結合反応
ほたいけつごうはんのう
complement fixation reaction

血清学,免疫学で利用される免疫反応の一つで,抗原が対応する特異抗体のほか適量の補体がある場合に,初めて結合反応を行うもの。反応によって遊離補体は消失する。溶血反応において,溶血すれば補体は結合反応に関与せず,溶血しなければ補体が結合反応に関与したことがわかるので,細菌,ウイルス,スピロヘータなどの鑑別診断に用いられる。なお補体結合反応は,ウイルス性脳炎のような特異抗原に対しては確定的であるが,梅毒に対するワッセルマン反応のように非特異抗原を用いる場合は,確定的なものではない。

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百科事典マイペディアの解説

補体結合反応【ほたいけつごうはんのう】

抗原と抗体の結合物が補体をとりこむ反応。これを利用して,凝集反応や沈降反応の形では結果を直接観察できない抗原抗体反応を追求できる。その方法は,既知量の補体を反応系に加え,消費されずに残された補体量を免疫溶血反応により測定し,その結果から消費補体量を計算して結合した抗原量や抗体量を知るもので,すぐれた感度を有する。ワッセルマン反応などに応用。→溶血
→関連項目アデノウイルスボルデ

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世界大百科事典内の補体結合反応の言及

【補体】より

…これらの制御タンパク質を欠損している人では,歯止めを失ったため,補体系の反応が際限なく進行し,その結果さまざまな病気が生じる。
[診断への利用]
 なお,梅毒やウイルス感染症の補助診断に用いられている補体結合反応は,種々の抗原抗体複合物に補体が非特異的に反応できることを応用した血清反応である。既知の抗原を用い,これと反応できる抗体が患者の血清中に存在するか否かを調べようとするときに用いられることが最も多い。…

※「補体結合反応」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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