補陀寺(読み)ほだじ

日本歴史地名大系 「補陀寺」の解説

補陀寺
ほだじ

[現在地名]秋田市山内 松原

あさひ川中流、太平山麓にあり、杉並木の参道と楼山門が風格をそえる。曹洞宗、亀像山と号し、本尊釈迦牟尼仏。貞和五年(一三四九)創建古刹で、寺伝では開基安東盛季というが不明。

松原補陀寺開山事起に「貞和五己丑秋、開山月泉大師、遊歴羽陽秋田郡山内邑奥松原之郷、創建伽藍、号亀像、寺名補陀精舎、有二塔頭、西来院・嶺梅庵謂也」とある。月泉良印は康安元年(一三六一)陸中正法しようぼう(現岩手県水沢市)に迎えられ、無等良雄が補陀寺二世を継いだ。


補陀寺
ほだじ

[現在地名]蒲郡市金平町 寺中

円通山と号し、曹洞宗。元和九年(一六二三)暉堂宋恵の開基というが、これは曹洞宗に改めた時をいうのである。縁起に神亀三年(七二六)行基が諸国巡錫の途次仏像を刻み、当山に安置したとあり、天台宗藤本院の末坊であったが、寺勢盛んとなり、規模宏大、寺領も多かった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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