西保村(読み)にしほむら

日本歴史地名大系 「西保村」の解説

西保村
にしほむら

[現在地名]佐屋町西保

北は佐屋さや村に続く市江島いちえじま(現佐屋町・弥富町の一部)の主邑。万治二年(一六五九)編とされる「市江祭記」(黒宮修一家蔵)に「市江島之儀、往古ハ西ハ木曾川、北ハ市江川、南ハ荷ノ上川、東ハ葭野池川、夫故市江島とも河内とも云(中略)市江川万治元戌年佐屋宿より西保迄築、市江七ケ村内新田多く出来、右名付西保・東保・西条東条・荷之上・五ノ三・鯏浦」とあり、慶長六年(一六〇一)伊勢長島藩領から尾張藩領に代わった。


西保村
にしのほむら

[現在地名]綾部市西坂にしざか

さい川右岸の支谷山麓に位置し、東は物部ものべ村、南は新庄しんしよ村、西は赤目坂あかめざか村および山嶺で丹後国加佐郡に接する。何鹿いかるが郡西部から丹後の由良川筋に通ずる重要な街道が当村を通り、枯木からき峠を経て南有路みなみありじ(現加佐郡大江町)へ、赤目坂村から千原せんばら峠を経て尾藤びとう(現大江町)に至る。物部四箇の一。

地名の初見は寛正二年(一四六一)の何鹿郡所領注文(安国寺文書)物部郷・赤目坂とならび「西保」とあるが、「丹波志」の指摘するごとく「古ハ物部と云一村の所」とみてよい。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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