西八幡宮(読み)にしはちまんぐう

日本歴史地名大系 「西八幡宮」の解説

西八幡宮
にしはちまんぐう

[現在地名]豊田町大字矢田 今熊

矢田やたの西北部山稜にあり、誉田別命・足仲彦命・息長足姫命を主祭神とする。

現在社殿のある今熊いまぐまの地には、当社が阿座上あざかみから遷座される以前、すでに大神おおかみ(華山の旧名)より伊弉冉尊を祭神とする熊野くまの神社が勧請されており、長門国司多治比真人三上が天皇から授かった宝冠をこの地に埋蔵したという伝えがある。またこの熊野神社を境に、北方を上山田かみやまだ南方を下山田と称したとも伝える。


西八幡宮
にしはちまんぐう

[現在地名]伯太町西母里

三笠みかさ山にあり,法人名は八幡宮。主祭神は誉田別命。旧郷社。当社の神官長沢氏選の縁起書(社蔵)によれば、応永年間(一三九四―一四二八)山名氏が出雲を統治していた頃、母里郷司として広江氏が来住した。三人の兄弟があり、合戦にあたり八幡神に祈願をこめて奮闘し勝利を得た。次男兵庫が応永一二年に東八幡宮を勧請し、その後西八幡宮を建立したという。年紀が確認できる最古の棟札として嘉吉三年(一四四三)のものがある(郷土母里)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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