西大平藩(読み)にしおおひらはん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「西大平藩」の意味・わかりやすい解説

西大平藩
にしおおひらはん

三河国額田(ぬかた)郡西大平(愛知県岡崎市)に陣屋を置いた譜代(ふだい)藩。1万石。領地三河相模(さがみ)、上総(かずさ)などに分散。藩主大岡氏は参勤交代を行わない定府(じょうふ)大名であった。1748年(寛延1)大岡忠相(ただすけ)が入封。忠相は1700年(元禄13)家督を継いで以来、書院番、徒士頭(かちがしら)、山田奉行(ぶぎょう)などを歴任、17年(享保2)町奉行となる。23年には関東筋支配を兼ね、36年(元文1)寺社奉行となった。以後、大岡家が6代続き、1871年(明治4)廃藩。三河領は西大平県となり、額田県を経て愛知県となる。

[渡辺和敏]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「西大平藩」の意味・わかりやすい解説

西大平藩
にしおおひらはん

江戸時代三河国 (愛知県) 額田郡西大平地方を中心各地飛地を領有した藩。寛延1 (1748) 年享保の改革のときの江戸町奉行大岡忠相 (ただすけ) が1万石で入封したのが始り。以後廃藩置県にいたった。版籍奉還当時1万 3000石。譜代,江戸城菊間詰。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉プラス 「西大平藩」の解説

西大平藩

三河国、西大平(現:愛知県岡崎市)を本拠地とした譜代藩。江戸町奉行、大岡忠相を藩祖とする。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android