西小路(読み)にしこうじ

日本歴史地名大系 「西小路」の解説

西小路
にしこうじ

[現在地名]吉田町西小路

南北に細長く延びる家中町の南西部に属し、東および南は東小路ひがしこうじに接し、北および西方は屈曲する河内かわち川で区切られる。

文久元年(一八六一)古地図によると、裏之丁うらのちよう下組しもぐみなどの名がみえる。裏之丁は諸士の住宅のあったところで、家老格の熊崎家があったことから熊崎の丁くまざきのちようともよばれたという。下組は、家中町北端の御先筒おさきづつ組の長屋があった上組かみぐみに対してよばれたもので、ほぼその南端にあり、上組同様に御先筒組の住宅がみられる。


西小路
にしのこうじ

[現在地名]中区松原三丁目

南は日置ひおき村と古渡ふるわたり村との境小栗おぐり町、西はほり川筋に囲まれた地。享保一七年(一七三二)から元文元年(一七三六)までの間、遊郭が置かれた。この時期までは畑が多かったが、藩主徳川宗春の政策により置屋・茶屋数十軒、芝居小屋などが並び景観を一新した。


西小路
にしこうじ

[現在地名]八代市西松江城にしまつえじよう

城の西側、三ノ丸の三本松さんぼんまつ門と出丸の塩屋口しおやぐち門の固めのため、西濠端に配置された侍屋敷で、一部に扶持人の屋敷が混在した。なが丁に次ぐ大きい侍小路である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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