西新町遺跡(読み)にしじんまちいせき

日本歴史地名大系 「西新町遺跡」の解説

西新町遺跡
にしじんまちいせき

[現在地名]早良区西新三―六丁目

博多湾に面した古砂丘上にある弥生古墳時代墓地・集落跡。第二次世界大戦前にすでに甕棺墓が出ていたが、発掘は昭和四九年(一九七四)が最初で、その後一〇次を超える調査が実施された。遺構は弥生時代中期に始まり、砂丘の南西側に竪穴住居、中央部に甕棺墓地ができる。この時期の遺物には銅剣鋳型や中期後半のガラス容器・鉄滓がある。後期の遺構・遺物は貧弱だが、弥生時代末―古墳時代前期には竪穴住居が全面に広がり大集落となる。出土した山陰系や近畿系・九州系の土器からみて、これらの地域の人々が混在していたとみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む