覚夢寺跡(読み)かくむじあと

日本歴史地名大系 「覚夢寺跡」の解説

覚夢寺跡
かくむじあと

[現在地名]土佐清水市爪白

「土佐州郡志」は「在村西居魔山ノ麓、浄土宗」と記す。「南路志」によると法性山覚夢寺といい、正福しようふく(現中村市)の末で地蔵本尊とする。境内阿弥陀堂があったが破却したとも記す。由来等については不明だが、天正一八年(一五九〇)の爪白之村地検帳に「覚夢寺寺中」(一反三〇代の中屋敷)みえ、村内に四筆の覚夢寺分と七筆の覚夢寺扣地がある。

現在、のちに再建された阿弥陀堂に像高八〇センチの阿弥陀如来立像(室町時代)が安置されている。阿弥陀堂の東方約一〇〇メートルには釈迦堂があり、像高八〇・五センチの清凉寺式釈迦如来立像(室町時代)を安置する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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