観世元規(読み)かんぜ もとのり

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「観世元規」の解説

観世元規 かんぜ-もとのり

1845-1924 幕末-大正時代の能楽師太鼓方。
弘化(こうか)2年2月17日生まれ。8歳のとき幕府の祝能に出演。明治維新に際し,静岡移住。のち東京にもどり,能舞台第一線で活躍。明治大正天皇の天覧能にも出演した。大正12年父元常の50年追善能の「遊行柳(ゆぎょうやなぎ)」が最後の舞台となった。大正13年1月5日死去。80歳。江戸出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の観世元規の言及

【観世流】より

…重次をはじめ数代にわたって名手が輩出した。明治維新当時の家元15世観世元規(もとき)(1844‐1924)はシテ方観世流の家元と進退をともにして静岡に下ったが,のち東京に戻り活躍し,近代の名人として名高い。現在の家元は16世観世元信(もとのぶ)(1931‐ ,元規の孫)で,能楽協会に登録されている同流の役者は東京,名古屋,京都を中心に約20名。…

※「観世元規」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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