コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

遊行柳 ユギョウヤナギ

4件 の用語解説(遊行柳の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

ゆぎょうやなぎ〔ユギヤウやなぎ〕【遊行柳】

謡曲。三番目物観世信光作。新古今集に取材。奥州へ下る道中の遊行上人の前に柳の精が現れ、西行の古歌ゆかりの柳の木にまつわる故事を語る。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

ゆぎょうやなぎ【遊行柳】

能の曲名。三番目物観世信光作。シテは老木(おいき)の柳の精。時宗(じしゆう)の遊行上人(ワキ)が陸奥の白河の関を越え,広い道を選んで歩みを進めると,一人の老人(前ジテ)が呼びかけて現れる。老人は,前(さき)の遊行上人が川岸の旧道を通ったことを知らせ,その道を案内して,〈朽木(くちき)の柳〉という名木のある古塚を見せる。これははるかに昔からの名木で,西行が歌に詠んだこともあるのだと説明した老人は,上人から念仏を授かって古塚の陰に消える。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

ゆぎょうやなぎ【遊行柳】

能の一。観世信光作。三番目物。諸国行脚の遊行上人が白河の関を越えると、朽木柳の精の化身である老翁から道を教えられ、十念を授けて成仏じようぶつさせる。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

遊行柳
ゆぎょうやなぎ

能の曲目。四番目物、また鬘(かずら)物に準じて三番目物としても扱われる。五流現行曲、ただし金春(こんぱる)流は明治の復曲。世阿弥(ぜあみ)の名作『西行桜(さいぎょうざくら)』に対抗して晩年の観世信光(かんぜのぶみつ)が書いた作品。初演は1514年(永正11)。西行の「道のべに清水流るる柳蔭(かげ)しばしとてこそたちどまりつれ」の和歌を骨子に、歌に詠まれた老いた柳の精が、閑寂な風情をみせる高度な能である。奥州に至った遊行上人(しょうにん)(ワキ)の前に、老人(前シテ)が現れて、先代の遊行上人の通った古道に案内し、西行の歌に名高い朽木(くちき)の柳という名木を教え、上人から十念を授かると柳のあたりに姿を消す(中入)。里人(間(あい)狂言)が出て、上人に柳の物語をして退く。上人の念仏のなかに、柳の精(後シテ)が白髪の老翁の姿で現れ、和漢の柳の故事を物語り、報謝の舞を舞って消える。[増田正造]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

遊行柳の関連キーワード安宅張良船弁慶紅葉狩観世信光五番目物三番目物二番目物蘆刈観世小次郎

今日のキーワード

大寒

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...

続きを読む

コトバンク for iPhone