観興寺(読み)かんこうじ

日本歴史地名大系 「観興寺」の解説

観興寺
かんこうじ

[現在地名]久留米市山本町耳納

山本山普光院と号し、曹洞宗本尊千手観音。寛文十年寺社開基・「寛延記」によると天智天皇の代に草野常門が創建したと伝え、のち草野長衡(永平)が再興したという。永保三年(一〇八三)勅定で太宰府天満宮安楽寺の宝塔院に「観興寺・石動庄四十七丁」が寄進された(安楽寺草創日記)。観応三年(一三五二)書写の安楽寺領注進状に「観興寺」がみえ、「凶徒致違乱」とある。至徳四年(一三八七)六月二〇日の今川貞臣下知状(草野文書/南北朝遺文(九州編)六)によると、草野孫法師丸の「山本郷観興寺庄・中原村庄司職」知行分が押妨を受けている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「観興寺」の解説

観興寺

福岡県久留米市にある曹洞宗の寺院山号は山本山、院号は普光院。本尊は千手観世音菩薩。7世紀の中ごろに草野常門が創建し、後に草野永平が再興したと伝わる。

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