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言寄る(読み)イイヨル

デジタル大辞泉 「言寄る」の意味・読み・例文・類語

いい‐よ・る〔いひ‐〕【言(い)寄る】

[動ラ五(四)]
言葉をかけながら近づく。「客引きが―・る」
異性に親しみ近づく。求愛する。くどく。「意中女性に―・る」
頼み込む。近づきになって依頼する。
法事相談にかこつけて、うにかならないものだろうかと―・って来た」〈万太郎末枯

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「言寄る」の意味・読み・例文・類語

いい‐よ・るいひ‥【言寄】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 言葉をかけて近寄る。話しかけながらそばに寄る。
    1. [初出の実例]「ここなるもの取りはべらんなどいひよりて走り打ちて逃ぐれば」(出典:枕草子(10C終)三)
  3. 異性に手紙をやったり話しかけたりして近づく。親しみ近づく。求婚する。求愛する。口説く。
    1. [初出の実例]「いかで物いひよらむとおもへば」(出典:大和物語(947‐957頃)御巫本附載)
    2. 「むすめども多かりと聞き給へて、はかなきついでにいひよりて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)帚木)
  4. 頼み込んで、好意に頼る。近づきになって依頼する。
    1. [初出の実例]「知れる人といひよるべきたのもしき人もおぼえず」(出典:源氏物語(1001‐14頃)玉鬘)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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