精選版 日本国語大辞典 「計なし」の意味・読み・例文・類語
はかり【計】 なし
(間に助詞「は」「も」などのはいることもある)
② 際限がない。無量だ。数えきれない。並々でない。
※宇津保(970‐999頃)祭の使「はかりなくせまりて、院のうちにすげなくせうかう、雑色・厨女いふことも聞かず」
③ (「言うはかりなし」「申すはかりなし」の形で) 何とも言いようがない、言い尽くすことができない、形容を絶している意に慣用された。
※平家(13C前)三「廿余年のこのかたは、たのしみさかへ、申すはかりもなかりつるに」
※今鏡(1170)一「隆方はかりなき心ばへにて、殿上に司召のふみ出されたりけるを」
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