討果す(読み)ウチハタス

デジタル大辞泉 「討果す」の意味・読み・例文・類語

うち‐はた・す【討(ち)果(た)す/打(ち)果(た)す】

[動サ五(四)]殺してしまう。また、たたきのめす。「かたきを―・す」
[類語]討つ討ち取る打ち破る薙ぎ倒す打ち負かす打ち倒すやっつける倒す撃破打倒攻め落とす攻め抜く仕留める

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精選版 日本国語大辞典 「討果す」の意味・読み・例文・類語

うち‐はた・す【討果・打果】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 サ行四段活用 〙 棒や刀などで、打ったり切ったりして殺す。うちとめる。また、討ちとることをなしとげる。
    1. [初出の実例]「ソコデ vchifataxisǒni(ウチハタシサウニ) アッタレ ドモ」(出典:天草本平家(1592)三)
    2. 「是、此棒も持て参た。是で打果いて御ざれ」(出典:虎寛本狂言・乳切木(室町末‐近世初))
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 サ行四段活用 〙
    1. 果たし合いをする。決闘する。
      1. [初出の実例]「尋常にうちはたせと太刀のつかに手をかくれば」(出典:浄瑠璃・頼朝浜出(1686)三)
    2. ばくちなどで)一文なしになる。極貧となる。
      1. [初出の実例]「おれも知っての通り、だんだん打果(ウチハタ)した身のうへなら」(出典:人情本・明烏後正夢発端(1823)下)

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