デジタル大辞泉 「遣っ付ける」の意味・読み・例文・類語 やっ‐つ・ける【▽遣っ付ける】 [動カ下一]《「やりつける」の音変化》1 「する」「やる」の意を強めていう語。また、いいかげんにやってしまう。「仕事を一気に―・ける」2 ひどい目にあわせる。打ち負かす。「手ひどく―・けられる」3 「食べる」「飲む」の意を強めていう語。「冷や奴で一杯―・ける」[類語]済ます・終える・上げる・仕上げる・こなす・処理する・料理する・解決する・始末する・方かたを付ける・けりを付ける・畳む・痛めつける・負かす・倒す・片付ける・討つ・打ち倒す・打ち破る・薙ぎ倒す・打ち負かす・打ち取る・打ち果たす・撃破・打倒 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「遣っ付ける」の意味・読み・例文・類語 やっ‐つ・ける【遣付】 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙 ( 「やりつける(遣付)」の変化した語 )① 「する」の意を強めたり、ののしったりしていう語。思い切ってやる。荒っぽくやる。決行する。また、しおおせる。[初出の実例]「一向に此法印は始終夢中でやっ付たと」(出典:浄瑠璃・平仮名盛衰記(1739)四)「そこへ胡座を掻いて里芋の選分を遣っ附けた」(出典:里芋の芽と不動の目(1910)〈森鴎外〉)② 「飲む」「食う」の意を強めたり、ののしったりしていう語。[初出の実例]「爰で一盃やっつけふ」(出典:洒落本・当世穴知鳥(1777)廓中の諸訳)③ 相手をひどい目にあわせる。また、負かしたり、殺したりする。[初出の実例]「ちっとづつやっつけておくと、ばかにしゑゑねへのふ」(出典:洒落本・太平楽記文(1784)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例