託児所(読み)タクジショ

デジタル大辞泉 「託児所」の意味・読み・例文・類語

たくじ‐しょ【託児所】

保護者に代わって乳幼児を預かり、保育する施設。→保育所

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「託児所」の意味・読み・例文・類語

たくじ‐しょ【託児所・托児所】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「たくじじょ」とも ) 保護者による保育が困難な乳幼児を預かり、その保育にあたる社会的施設。
    1. [初出の実例]「今回東京市にて新設する筈の托児所は、労働者の幼児を預り」(出典:報知新聞‐明治三九年(1906)六月三日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「託児所」の意味・わかりやすい解説

託児所
たくじしょ

乳幼児を預かる施設。日本では,1890年赤沢鍾美(あかざわあつとみ)夫妻が新潟に家塾,新潟静修学校を開設し,そこに学ぶ生徒が背負ってきた弟妹のために付設した託児所が最初。また,明治初期から大正末期まで農村地区で発達をみた子守学校も,これと類似した性格をもっていた。1900年野口幽香(のぐちゆか)が東京麹町で二葉幼稚園(1916二葉保育園に改称)を始め,また日露戦争契機として神戸を中心に軍人遺族のための保育施設が神社,寺院で開かれ,のち全国に臨時保育所が生まれた。1935年以後,託児所は飛躍的な発展をみたが,1947年児童福祉法制定に伴い,保育所の名のもとに児童福祉施設の一つとなった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「託児所」の意味・わかりやすい解説

託児所 (たくじしょ)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「託児所」の意味・わかりやすい解説

託児所【たくじしょ】

保育所

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の託児所の言及

【保育所】より

… 保育施設は産業革命にともなう労働者階級の発生とともに本格的に設けられるようになる。日本でははじめ託児所と称することが多かったが,1890年新潟市に赤沢鐘美・仲子夫妻の手で設けられたのが最初とされている。日清戦争当時から,女工の工場労働を確保しなければならぬとの経営者の要請により,1894年東京紡績株式会社が東京深川に,1902年に鐘淵紡績株式会社が東京墨田に開設し,さらに日露戦争のもたらした貧困遺族のために各地に設けられるようになった。…

※「託児所」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android