記名式裏書（読み）キメイシキウラガキ

デジタル大辞泉

きめいしき‐うらがき【記名式裏書】

手形・小切手などやその補箋ほせんに被裏書人の氏名または商号の記載と裏書人の署名がある裏書。正式裏書。完全裏書。→白地しらじ式裏書

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

きめいしき‐うらがき【記名式裏書】

1. 〘 名詞 〙 手形、小切手で被裏書人の指定のほか、裏書人の署名を必要とする裏書。正式裏書。完全裏書。記名裏書。

出典　精選版 日本国語大辞典

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

記名式裏書
きめいしきうらがき
Namensindossament

裏書文句を記載し，被裏書人の名称を表示して裏書人が署名する方式の裏書。正式裏書または完全裏書ともいい，白地式裏書に対するものである。裏書文句は統一手形用紙にはあらかじめ刷り込まれており，「表記金額を下記被裏書人またはその指図人へお支払いください」というように手形金の支払いを受ける人を指図する形式になっている。なお，被裏書人の名称の記載はだれであるかわかるような記載があれば足りる。会社の場合には，会社の商号で表示され，会社の代表者を示す必要はない。

出典　ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

世界大百科事典（旧版）内の記名式裏書の言及

【裏書】より

…経済的には手形保証(〈保証〉の項目参照)の目的であるが，法形式的には裏書署名をするという特殊な裏書もある(隠れた手形保証)。
［形式］
　裏書の形式には，記名式裏書(正式裏書)と白地式裏書(略式裏書)とがある。裏書としての効力は同じである。…

※「記名式裏書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」