記憶色(読み)キオクショク(その他表記)memory colour

関連語 恒常

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「記憶色」の意味・わかりやすい解説

記憶色
きおくしょく
memory colour

E.ヘリングが提唱した心理学用語。日常見慣れた事物について,それらに固有な色として記憶されている色調のこと。目前の事物の色の知覚に際して,このような経験的な要因一種のフィルタ的な効果を及ぼして,現にその事物から反射してくる光の波長に対応した色でなく,木の葉は緑というような,記憶された色が知覚されることがある。 (→色の恒常 )  

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「記憶色」の解説

記憶色

人が「もの」について標準的に思い浮かぶ色のこと。たとえば、「空=青」「雲=白」というように実際の色よりも色味が強調される。

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