記憶色(読み)キオクショク(その他表記)memory colour

デジタル大辞泉 「記憶色」の意味・読み・例文・類語

きおく‐しょく【記憶色】

多くの人が、ある対象の色の印象として記憶している色。実際の色とは異なる場合がある。印象色
[補説]広告写真などでは、本来の色よりも記憶色に近づくように仕上げることがある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 恒常

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「記憶色」の意味・わかりやすい解説

記憶色
きおくしょく
memory colour

E.ヘリングが提唱した心理学用語。日常見慣れた事物について,それらに固有な色として記憶されている色調のこと。目前の事物の色の知覚に際して,このような経験的な要因一種のフィルタ的な効果を及ぼして,現にその事物から反射してくる光の波長に対応した色でなく,木の葉は緑というような,記憶された色が知覚されることがある。 (→色の恒常 )  

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「記憶色」の解説

記憶色

人が「もの」について標準的に思い浮かぶ色のこと。たとえば、「空=青」「雲=白」というように実際の色よりも色味が強調される。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android