ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「詞と辞」の意味・わかりやすい解説 詞と辞しとじ 単語の二大分類項目。 (1) 橋本進吉によれば,詞は単独で文節を構成するもので自立語ともいわれ,辞は常にほかの語に伴い,それとともに文節をつくるもので,付属語ともいわれる。詞には名詞,動詞,形容詞,形容動詞,連体詞,副詞,接続詞,感動詞が,辞には助詞と助動詞が含まれる。 (2) 時枝誠記によれば,詞は概念過程を含む形式の語,辞は概念過程を含まぬ形式の語をいう。橋本文法との大きな相違は,接続詞,感動詞,および陳述の副詞が辞のほうに含まれる点にある。なお (2) の場合,詞も辞も一定の音形と意義 (素) をもった言語形式であることを忘れてはならない。また,詞と辞がはっきりと一線を画することのできるものか,連続的なものかについては意見が分れている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by