精選版 日本国語大辞典 「詞話」の意味・読み・例文・類語 し‐わ【詞話】 〘 名詞 〙① 中国、古典韻文の一ジャンルである詞についての逸話や評論。〔四庫全書総目‐集部・詞曲類・詞話〕② 中国で、宋代ごろからおこった口語小説の呼び名の一つ。講談としての語り口を残し、話の一段落に詩詞を挿入するところからいう。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
改訂新版 世界大百科事典 「詞話」の意味・わかりやすい解説 詞話 (しわ)cí huà (1)中国の韻文の一形式である〈詞〉とその作者に関する評論。その体裁は〈詩〉についてのそれである〈詩話〉に等しい。(2)中国の元・明代に流行した語り物の呼称。韻文と散文を交互にくりかえして一つの物語を語るが,韻文だけのものや,《金瓶梅詞話》のように小説の所々に韻文をまじえたものもあり,その形式は多様である。現存作品としては,上記のほか,明の成化年間刊の《花関索伝》等16種の説唱詞話,明末の《大唐秦王詞話》等がある。のちの〈弾詞〉や〈鼓詞〉の前身と考えられる。執筆者:金 文 京 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by