調子村(読み)ちようしむら

日本歴史地名大系 「調子村」の解説

調子村
ちようしむら

[現在地名]長岡京市調子

西国街道沿いに位置し、東は勝竜しようりゆう寺村および下植野しもうえの(現乙訓郡大山崎町)。平安時代中期より江戸時代末まで代々摂関家、次いで近衛家随身を勤めてきた調子(下毛野)氏の本拠地。家名が荘名となり、さらに村名となった例である。

太閤検地で調子村は蔵入地になり、徳川家康は調子家の由緒を認めつつも、調子村は同様蔵入地になり、慶長六年(一六〇一)正親町家領となった。しかし数代調子村を一職支配してきた由緒にかんがみ、念を入れた朱印を受けたという(「由緒書上」調子家文書)。江戸時代の村高二一七石余のうち一四七石余は正親町家領、七〇石は調子筑後知行である(享保一四年山城国高八郡村名帳ほか)


調子村
ちようしむら

[現在地名]大宇陀町大字調子

岩清水いわしみず村東北部に位置する。中世春日神社文書・興福寺文書には「鳥子」「召使」とも書く。鳥飼ちようしの義か。「日本書紀」雄略天皇一一年条に菟田人に関連する鳥養部の記事がある。慶長郷帳では「丁子村」、元和郷帳では「丁字村」、寛永郷帳には「鳥子村」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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