請地(読み)ウケチ

デジタル大辞泉 「請地」の意味・読み・例文・類語

うけ‐ち【請地】

中世荘園制で、地頭などが毎年一定額の年貢を請け負って納入する代わりに、支配権委任を受けた土地
琉球りゅうきゅうで、農地の割り替えの対象とならなかった土地。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「請地」の意味・読み・例文・類語

うけ‐ち【請地】

〘名〙
① 中世、荘園制で、年貢請負がなされた地。〔桃花蘂葉(1480)〕
琉球で、田畑割替の対象にならない農民私有地をいった。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「請地」の意味・わかりやすい解説

請地
うけち

(1) 鎌倉室町時代,荘園において地頭や荘官その他が,荘園領主に対して一定額の年貢の納入を請負っている場合,その請所の土地を請地といった。 (2) 江戸時代,琉球では土地割替制 (→地割 ) が行われていたが,事情によって割替できず個人に付与された私有地を請地と称した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android