しょ‐しき【諸色・諸式】
- 〘 名詞 〙
- ① いろいろの品物。種々の商品。諸品。諸物。また、一切。万事。
- [初出の実例]「召二道立一諸色代付命レ之」(出典:蔭凉軒日録‐明応元年(1492)一〇月一一日)
- 「奥田屋に揺ぎ込、座敷に居流れ毛剃が諸色(ショシキ)受込で、差配らしげに勿体顔」(出典:浄瑠璃・博多小女郎波枕(1718)上)
- [その他の文献]〔韓愈‐論今年権停挙選状〕
- ② 品物の値段。物価。
- [初出の実例]「文政三辰年、諸国豊作にて諸色(ショシキ)直下げ仰出され」(出典:洗湯手引草(1851)湯屋万歳暦)
- 「物価(ショシキ)は高くなる」(出典:三四郎(1908)〈夏目漱石〉一)
- ③ 色の道の種々相。色道の様々の姿。
- [初出の実例]「いまだ諸色(ショシキ)のかぎりをわきまへがたし」(出典:浮世草子・好色一代女(1686)一)
もろ‐いろ【諸色】
- 〘 名詞 〙 もろもろの色。多方面の事柄。
- [初出の実例]「この人、品形の諸色(モロイロ)にすぐれ」(出典:浮世草子・男色大鑑(1687)六)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「諸色」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の諸色の言及
【俵物】より
…その後,銅の産出額が減退して長崎貿易が不振となったため,幕府は,銅に代えて俵物を輸出しはじめた。こうして俵物は,諸色(コンブ,するめ,トサカノリ,テングサなど)とともに中国向けの重要な輸出品となった。 99年(元禄12),幕府は長崎町年寄久松善兵衛を俵物諸色支配に任じ,その下に俵物総問屋,俵物大問屋,俵物小問屋を置き,俵物諸色の集荷機構を整え,海産物の輸出増加をはかった。…
※「諸色」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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