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祖師 ソシ

世界大百科事典 第2版の解説

そし【祖師】

一宗一派の開祖,学統や流派の元祖をいう。日本の仏教では,釈迦は釈迦三尊像などであらわされるように大乗仏教の仏として説かれ,仏教の開祖としての釈迦について教えられることは少なかった。また,仏教が長期にわたって断続的に伝えられたために,宗派性が強調されることが多く,釈迦よりも宗祖や日本仏教の開祖としての聖徳太子が賛仰の対象になることが多かった。さらに,多彩な仏教を統一的に理解することは容易ではなかったから,新しい教説を立てたり,仏教を日本人にわかりやすく説いた宗派の開祖が,信仰の対象として重んぜられる傾向が強かった。

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大辞林 第三版の解説

そし【祖師】

一宗一派の開祖。日蓮宗の日蓮、浄土真宗の親鸞しんらん、禅宗の達磨だるまなど。 → 御祖師様おそしさま
禅宗で、法を伝えた歴代の高僧の尊称。
もと。はじめ。 「昔は万事の-だから、能い事は能いのさ/滑稽本・浮世床

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

祖師
そし

一宗一派を開創した有徳の師。その像を祀(まつ)る堂を祖師堂といい、その住した山を祖山とよぶ。禅宗ではとくに中国禅宗の初祖達磨(だるま)大師をさす。また教外別伝(きょうげべつでん)・不立文字(ふりゅうもんじ)を標榜(ひょうぼう)し、教理や文字によらないで師から弟子へと以心伝心で直接にことばを超えた悟りを伝える禅を祖師禅とよび、中国禅宗の主流を占めた。わが国では、各宗の開祖を宗祖とよぶほか、とくに浄土宗の源空(法然(ほうねん))を元祖、日蓮(にちれん)宗の日蓮を祖師とよぶことがある。[藤井教公]

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世界大百科事典内の祖師の言及

【ジャイナ教美術】より

…またマトゥラーのカンカーリー・ティーラーKaṅkālī Ṭīlāの発掘や浮彫遺品から,古代にはジャイナ教徒も盛んにストゥーパを造営したことがわかる。 24人の祖師(ティールタンカラtīrthaṅkara)の造像はマトゥラーにおいて仏陀像の出現(2世紀初期)とほぼ同時に始まり,直立または結跏趺坐するその像容は仏陀像に酷似する。しかし全裸であること(5世紀中期以後白衣(びやくえ)派では下半身に衣をまとう),各祖師固有の標幟,胸間の特有のシンボルなどで区別し得る。…

【祖師像】より

…祖師とは釈迦より仏教を伝授され,これを集大成し,発展させ,あるいはそれによって一宗一派を開創し,またこれをひろめた高僧たちを指し,これら祖師の肖像を祖師像という。仏教の始祖たる釈迦とその教えに対する信仰は,インド,中国,日本各地にあってこれを伝えひろめた各祖師たちへの尊敬へと発展し,多くの肖像が製作された。…

※「祖師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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