谷一郎（読み）タニ イチロウ

20世紀日本人名事典

谷 一郎
タニ イチロウ

昭和期の流体力学者 東京大学名誉教授。

生年

明治40(1907)年5月20日

没年

平成2(1990)年5月28日

出生地

東京

学歴〔年〕

東京帝国大学工学部航空学科〔昭和5年〕卒

学位〔年〕

工学博士〔昭和18年〕

主な受賞名〔年〕

東レ科学技術賞(昭和40年度)「粘性流体力学 特に境界層に関する研究」,日本学士院賞〔昭和43年〕,勲二等旭日重光章〔昭和52年〕,ルドビッヒ・プラントル賞〔昭和62年〕

経歴

東京帝大講師を経て、昭和7年助教授、18年教授。戦前は戦闘機の研究に携わり、紫電改に用いられた層流翼を考案。戦後は新幹線の先頭車両の形、野球の変化球、スキーのジャンプ競技のフォームなどを研究した。34年日本航空学会会長、51年学士院会員、63年米国航空宇宙学会名誉会員。著書に「流れ学」など。

出典　日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）

デジタル版 日本人名大辞典+Plus

谷一郎 たに-いちろう

1907－1990　昭和時代の航空工学者。
明治40年5月20日生まれ。昭和18年母校東京帝大の教授となり,のち日大教授。流体力学,とくに航空機の翼の周囲に発生する乱流の研究で知られる。34年日本航空宇宙学会会長。43年学士院賞。平成2年5月28日死去。83歳。東京出身。著作に「流れ学」など。

出典　講談社