谷保天満宮(読み)やほてんまんぐう

日本歴史地名大系 「谷保天満宮」の解説

谷保天満宮
やほてんまんぐう

[現在地名]国立市谷保

甲州街道南側にある。祭神菅原道真。旧府社。江戸時代に成立したとみられる当宮蔵の「安楽寺記」「安楽寺旧記」「天満宮略縁記」によると、延喜元年(九〇一)菅原道真が九州大宰府に左遷されたとき、道真の三男三郎道武も武蔵国に配流され、分倍ぶばい栗原くりはら郷の津戸貞盛(本貫地は現埼玉県行田市下忍角戸と推定される)の館に保護された。その後道武は父の死を悼んで道真の坐像を彫り、本宿ほんしゆく(現府中市)の川の中洲(天神島)小祠を祀って安置した。これが当宮の前身とされ、養和元年(一一八一)道武の子孫で法然門弟の津戸為守が霊夢により天神てんじん島から現在地へ移したという。江戸時代には上谷保かみやぼ村・下谷保村鎮守。寛永年間(一六二四―四四)本殿が造営されたとされる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「谷保天満宮」の解説

谷保(やぼ)天満宮

東京都国立市にある神社。菅原道真を祀る。旧府社。1908年、有栖川宮威仁親王による日本初のドライブツアー「遠乗会」で谷保天満宮を参拝したことから、交通安全発祥の地とされる。

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